腹筋について

腹筋について

いわゆる腹筋,解剖学では腹直筋と呼ばれる筋肉は腹部前面で肋骨と骨盤をつないでいます.
筋肉が収縮すると,力学的には腹部の前面を短くさせます.
ですから,腹筋の収縮をやめると腹部の前面は長くなるはずです(力学的にはね).
では,座って頭を高くしてから「腹筋の力を抜いてください」.
腹部の前面は短くなりましたか,長くなりましたか?
私がやると,体がヘタっとなって,腹部の前面は短くなりました.面白いでしょ?
こんなことは体についてたくさん見つけられます.
「なぜだろう?」と思ったときは,繰り返し実験して分析します.そこには言葉が必要です.言葉が見つからなければ知識が足りないかも知れません.
このようにして,学習が始まります.
「あれっ!」「何が起きているのか?」「なぜだろう?(現実に基づいた言葉で考える.「神秘的」とは言わないこと)」「よくわからないから,文献を調べよう.勉強しよう」「なるほど!でも,もう一度試してみよう」この繰り返しが科学です.
人間は科学的に生きられます.