病院の態度について その2

先日,健康診断センターで乳腺撮影装置(マンモグラフィー)が故障しました.放射線技師から電話が来ました.「撮影できなかった受診者が2人いますが,どうしましょう」「わたしは診察をするだけで管理業務は事務局長に報告してください」
 診察の30分前に,事務局長にところに行き,「どうなりましたか?」と聞きました.
 「故障の場合についてはマニュアルがありますから,それに従って対処します.窓口で故障であることを説明し,後日再度来ていただいて撮影して診断をしてもらいます」
 「経費はどうなるの?」
 「もちろん,経費はかかりません.今回の健診費に含まれています」
カッチーン!!!
 「そっちじゃない!!! 受診者は再度来ることに自分の時間を使わなければならない.その時間についての弁済を考えることが必要だ.しかし,実際にはその費用を算出できない.だから,その点を明示してごめんなさいと謝る必要がある.
 現実的問題は,交通費だ.バス,自家用車,タクシー.いずれかの方法で来ようとも費用がかかる.その費用は受診者が払う必要のなかったお金だ.それについて考えなければならない.
 病院の理念に『市民に信頼される』という言葉が入っている.機器の故障を受診者の負担にしたら,市民の信頼なんか消し飛ぶだろう! こんな時こそ,信頼を勝ち取るときなんだ.事務職にはそこのところを考えなければならない.医者でも考えつく金銭のことくらい,収受をしている事務が気づかなければならない! 市民目線になっていない」
 診察前に事務局長から「タクシー代を出します」と報告されました.「隣の市から来ている人がひとりいるんだけど」「それも出します!」
 うんっ,やっとまともになったな.
 
 病院の態度は管理者の哲学で決まります.管理者が病院の収支ばかりに気を取られていると,窓口の下請けの人もそうなります.受診者の不都合なんて考えなくなるのです.いつも,眼の前には困っている人が来るのに,その人々を「困ったやつ」としてみなすのです.あー,やだやだ.病院なんか受診したくねぇぇぇぇぇぇ!