爪のお手入れ

さあ,爪のお手入れですよ.看護の話なので,興味のない人はスルーしてください.

当院の高橋良太皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)が,患者さんのカルテを持ってきました.わたしは彼が責任を持って診察しケアするスキンケア外来の担当医師なのです.ケアした写真を見てカルテに記入します.きょうは,すごいのが出てきました.
「ずーっと手入れしていなかったんです」
患者さんはてんかんがあるとのことで爪を切ってもらっていなかったといいます.「てんかん???」なんの理由になるのだっ!
でも,現実がそうなのです.ちょっとでも爪に変形があると,看護師も介護福祉士も手を出しません.「感染があるかもしれない」「爪を剥がしたら危険だ」いろいろな理由をつけます.
感染があっても撒き散らさないケア,爪をはがさずに切る技術を習得しようとしないのです(ばっかやろう!).
高橋WOCNは,爪の切り方を学び,自分のスキンケア外来で肥厚したり変形したりした爪を切ったり削ったりしています.
「さっさと発表しなさい」というのですが,しないのです.だから,ここでどんなに良いことをしているかをお見せしましょう.北海道で爪の切り方に困ったら,士別市立病院に来てスキンケア外来で高橋WOCNに切ってもらいましょう.爪でお困りの病院は彼に講演を依頼してください.
本州の方は,中本さとみさんにお願いしましょう.


看護師の方は,写真を見て,「自分がこんな爪になったときに,ほって置かれてよいのか」を自問自答してください.写真にもコメントつけておきますよ.この写真を見て腹が立ったので書きました.