|
|
ここでは、解剖を解説します。 医学部で教えられる解剖学は、人間を物体として分解していき、つながり方を基準に、各部分に名前を付けていきます。 解剖学の詳しい知識は、船戸和哉氏のサイトをお勧めします(勉強させていただきました)。 「感じる解剖」の作成の参考にした文献は、こちらのページです。 このサイトでは「感じられる解剖学」を解説します。 重大な注意: 必ず、自分の体に触れたり、動かしたりして、自分で確かめてください。 特に数値が書いてあるものは注意してください。自分の体では違うかもしれません。 一般的に言われることと、あなたの体が今できることは、違う方があたりまえなのです。 「言葉」で書かれたものは、実物とは違います。 ときどき、実物のおもしろいところはなくなって、絞りかすのようになっています。 その絞りかすを与えるしかできないことがあります。 読者はその絞りかすをもとに、自分の体でおいしいところを再現しなければなりません。 料理の本と同じです。 キネステティクスではFunktionel Anatomie(機能的解剖)として、「ある機能をしている部分はどこからどこまでか?」という視点から、人間の体を分解し、名前を付けていきます。 フェルデンクライス・メソッドでは、小さななめらかな動きをくり返すことで、自分の体についてのイメージを、実際の体に近づけていって、体のの地図をイメージさせます。 アレクサンダーテクニークでは、日常的な自分の動きの中から、自分の「体の地図」を作ります。 センサリーアウェアネスでは・・・、なんかよくわからないままに、気持ちよく動くうちに、自分の体の優しい使い方を知るようになるようです(自信なし)。 いずれにしても、自分が持っている自分に対するイメージと実際の体が一致していると、楽に動けます。 自分の持っているイメージと実際の体の関係は、「言葉」と「実物」の関係と同じです。つまり、「地図」と「現地」です。一般意味論を確かめてくださいね。 自分の体の解剖について、実際に即した感覚を持っていると、「どこで何を感じているのか」がわかります。 また、「どこをどのように動かせばよいのか」がわかります。 つまり、上手にフィードバック・コントロールをできるようになります。 これはサイバネティクスの分野になります。 もちろん、体の解剖は、自分の体をシステムとしてみるときの基本です。 自分の体の解剖がわかるということは、「自分の体の境界を知る」ことです。 境界がわかれば、「図と地」ができますから、ゲシュタルトが完成します。ゲシュタルト療法のパールズが喜ぶでしょう。 自分の体の解剖がわかると、非論理的な発言もしないでしょうから、論理情動行動療法のエリスも喜ぶでしょう。 以上のような次第ですから、ここはいろいろな考え方の中から、わたしが自分の体で感じて理解したことを主にして紹介します。 |
|