センサリーアウェアネス

 ドイツ人の女性のエルザ・ギンドラーは肺結核を患いました。

 しかし、ギンドラーは貧しかったので、結核療養のためのサナトリウムには行けませんでした。

 ギンドラーは考えました。


 サナトリウムに行って、良い空気を吸いながら肺を休めることで回復するなら、自分の体に意識を集中して、悪い方の肺を使わないで呼吸すれば、同じことが起こるだろう。


 ギンドラーは自分の呼吸に意識を集中しました。

 1年後、町で出会った主治医は、ギンドラーが元気なことに驚き、診察させてほしいと頼みました。

 診察した医師は、ギンドラーが奇跡的な回復をしたことを知りました。

 ギンドラーは、自らの経験を、他の人にも教えるようになりました。

 1924年、ギンドラーはハインリッヒ・ヤコビーと出会い、二人は協力して、そのワークを発展させました。

 ギンドラーもヤコビーも自らのワークを執筆することはありませんでした。

ハインリヒ・ヤコビー-エルザ・ギンドラー財団へのリンク(ドイツ語)

Every moment is a moment

邦訳なし
 シャーロット・セルバーの言葉を集めた本
写真と言葉で詩集のようになっています。

表紙の下に書かれた言葉

「そのとき」を愛さない人は、常に何かを成し遂げようとします。

 でも、成し遂げるまでの、途中にあるとき、そのとき、そのときが「大切なもの」なのです。



Sensory Awareness, The Rediscovery ofExperiencing
「体験することの再発見」
Charles Brooks (Out of print)

邦訳 「センサリー・アウェアネス」
誠信書房 現在品切れ
教育学部、心理学部の図書館にあります。


 ギンドラーの優秀な弟子が、シャーロット・セルバーです。

 セルバーの夫はセルバーの一生の弟子でした。

 セルバー自身は本を書きませんでした。

 夫、チャールズ・ブルックの書いた本が、でています。

 とても、良い本なのですが、何も体験せずに、本を読んでも、その良さは分かりません。

 私が本を読んで自分にわかりやすいものを、「感じてみる」ように載せました。

 一部、ガンサーという人の"Sense Relaxation"に書かれているやり方を足してあります。

 邦訳の「センサリー・アウェアネス」を読むと、ガンサーの名前が出てきます。

 セルバーと仲良しというわけではない人です(でも、ガンサーが書いた本には、セルバーへの感謝が書かれています)。

 センサリー・アウェアネスは、とても簡単ですが、「とても微妙」です。

 フェルデンクライス・メソッドほどにわかりやすくありません。

 一時、セルバー達は、エサレン・インスティチュートでセミナーを開きました。

 ニューヨークでは、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズにワークをし、パールズのゲシュタルト療法の発達に大きな影響を与えました。

 どんな影響があったかは、自分の体で「感じる」と理解できるでしょう。

 「ただ、あるがままを感じる」ことは、簡単なことなのですが、たいていのおとなはできません。

 社会で暮らす中で学習した文化と習慣が邪魔をしています。

 「文化と習慣」を忘れて、自分の体を感じてみることが、センサリー・アウェアネスの第一歩であり、最後の目的地です。

 簡単なことです。「自分の体を感じる」だけでよいのです。

 そうすれば、あなたは「楽になれる」かもしれません。ふふふ。

 セミナー参加体験記はここここここ


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