人はいろいろな「能力」を持っています。 能力」は何かをするときに発揮されます。 何かをするには「資源」が必要です。 能力とは資源を活用することです。 人にはたくさんの「資源」があります。 筋肉も、骨も、目、鼻、口も、呼吸も、心拍も、記憶も、感情も「資源」です。 これらは人の「内側」の資源です。 人には「外側」の世界があります。 人の外側で流れている「時間」と、外側に広がる「空間」です。 外側と内側の時間・空間についてはラバンの「時間・空間・重さ・なめらかさ」を参考にしてください。 これらの「資源」は見つけ出して使うことが能力を高めることになります。 老人は、確かに筋力や骨の強度は落ちています。 しかし、自分の体をまったくコントロールできないわけではありません。 そのコントロールは、若いときとは異なり時間的にゆっくりになっているのです。 ですから、老人は、自分の体力の低下という「変化」に適合するように、「時間」の使い方を身につけると、コントロールできるようになります。 「変化に適するコントロールを身につける」のですから、これは「発達」です。 多くの人が、「老人は発達しない」と見ています。 しかし、その表現は不正確です。 「老人は従来の習慣化した観察では発達しないように見える」というべきです。 発達に対する「習慣」となった「考え方」を改めると、老人に対する新しい見方ができます。 老人は自らの身体能力の変化に順応して、コントロールに時間をかけると発達できるのです。 これは、私がキネステティクスから、サイバネティクス、フェルデンクライス・メソッドなどを学習する中で、気づいたことです。 従来の「考え方」と、この「考え方」と、どちらが「人間」に適合しているのかを考えてください。 |
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考えがまとまった! |