以下の「試し」は首にケガしている人はやらないでください。、
また、「こうしなければならないはず」と考えないでください。
自分の体を、そのままに「感じる」ことが目的です。
「正しい」立ち方、動き方はないかもしれないのです。
1. 5−6歩歩けるくらいのスペースに立ちます。垂直な壁のあるところがよいです。
2. 楽に立ってください。目を開けたまま、体を感じます。
首の後ろ、背中、肩、胸、胸椎、腰椎、腹筋、骨盤、股関節、大腿、下腿、足と床のつき具合、特に呼吸を楽にできるかどうか、足の裏のどこに一番「重さ」が掛かっているか、周りの世界をどのくらい「感じられるか」を感じてください。
3. そのまま歩いてみます。
歩きながら、2.で感じたことを確かめます。
その歩き方が、楽なのかどうか、もっと楽な歩き方があるのかを試行錯誤で見つけてください。
4. 自分の楽な立ち方、歩き方が分かったら、壁に行きます。
5. 壁に背中と両方の踵を軽く付けます。
下腿の背中側、つまりふくらはぎも壁につくかもしれません。
腰椎のところは、前側に彎曲して壁から離れているかもしれません。
首が前に傾いて、頭が前に出ているかもしれません。
6. 目を開けたまま、頭のてっぺんが上に行くように調整してみます。
そのときに骨盤、腰椎、胸椎、頸椎、上肢の位置や関係を変えることが必要かもしれません。
7. 調整が終わったら、2.と同じように感じてみます。
足の裏で「重さ」の掛かる部分が変わりましたか?
背中の筋肉はつらいですか、楽ですか?
呼吸はどうでしょう?
8. そのままのバランスで、ゆっくりと前に歩き出します。
さきほどと、同じように歩いてください。
どんな「感じ」でしょうか?
すこし、後ろに倒れそうに感じるかもしれません。
そんなときは「歩き方」が速すぎるかもしれません。
ゆっくり歩いてください。
先ほどと比べて、呼吸はどう感じるでしょう?
ひょっとしたら、今まで自分が「一番楽だ」と考えていた、立ち方、歩き方より体に優しい立ち方や歩き方があるのかもしれません。
9. もし、今のワークで、何かに気づいたのなら、あなたは自分の体についてなにかを「学習」したのです。
|