「褥瘡を予防・治療する体位」について、考えてみましょう。
「楽に息をできる」ことが、静脈の還流に役立ち、心臓を助け、体全体の血液の循環に貢献します。
「楽に息をできる」ということは、「呼吸の動き」を邪魔されないことです。
また、呼吸をしていると、動いているので止まっていません。
体位をいつでも楽なように変えられなければなりません。
つねに、変化できる体位にあることが大切です。
介護や看護の教科書に褥瘡の予防のために、「ポジジョンを決める」、「安定した体位をとる」と書いてたりします。
しかし、「人は動いていることが、環境とのインタラクションである」と考えると、別の考え方をできるかもしれません。
今までのやり方では、うまくできなかったと思うなら、考え方を変えると良いかもしれません。
一定の体位が「安定している」というのは、介助する側の思い込みかもしれません。
人間と環境をサイバネティクス・システムを作っていると見ると、つねにインタラクションして動的に変化するほうが自然です。
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