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自動車のエンジンを始動させてから、走り出すには時間がかかります。 しかし、低い回転数でアイドリングしておけば、すぐに走り出せます。 脳も同じくアイドリングしています。それが覚醒のレベルです。 姿勢を保つために、体中の筋肉が小さく動いて調節します。 筋肉を調節するという仕事が覚醒レベルを上げ、それにより生じた他の感覚の変化がさらに覚醒のレベルを上げます。 たとえば、口の開きが小さくなれば、ウェーバー・フェヒナーの法則により、口唇への刺激も感じやすくなるでしょう。 自分自身の唇の存在を感じるかもしれません。 姿勢が変われば、視野が変わります。視覚情報の刺激も変わるでしょう。 体中の感覚が変化するかもしれません。 「姿勢を保つ動き」は意識の覚醒レベルを高めています。 「安楽である」ことだけを追求すると、人間の意識の覚醒という行動を抑制してしまいます。 |
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