ウエストのひねりは、日常動作の中にたくさん入っています。
朝、目覚めて起き上がるときに、まず横を向くでしょう。
どのように横を向くでしょうか?
アニメーションで一例を示しました。
この動き方は、まず右下肢を動かし、ついで骨盤を動かし、胸郭、右上肢、頭というように、順番に回転させていきます。
このように体を各パーツごとに動かすと、必然的にウエストがひねられます。
起床時から腸管やリンパ、静脈に刺激を加えられるチャンスがあります。
しかし、腹筋運動のように起き上がっては、せっかくのチャンスは失われます。
同じことは、座るときにも、立ち上がるときにも起こります。
フェルデンクライス・メソッドでは「コントララテラルな動き」、キネステティクスでは「スパイラルな動き」と呼ばれているものです。
介助へのヒント |
ボディメカニクスでは、「被介助者をバスタオルでひとかたまりに包んで転がす」ように指導しています。
その被介助者が自分で動くときには自分の腸管を刺激しながら横を向いていたかもしれません。
もし、そうだったら、ひとかたまりにするという介助は、被介助者の健康を障害していることになります。
胸郭と骨盤をひとかたまりにして転がすということは、被介助者の「お手伝い」になっていないかもしれません。
ただ、「手伝ってあげた」と思い込んでいるだけかもしれません。
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