歩く

walking woman 歩くときにも同じ事が起こります。

 右のアニメーションの女性の歩き方は、。なんとなく不自然に見えるでしょう?

 下肢だけで歩いているからです。

 骨盤が使われていません。

 ウエストの自然なひねりがないのです。

 前かがみやそっくり返って歩くと、ウエストが固定されてしまい、下肢を長く使えません。

 呼吸のところで解説した大腰筋は上部腰椎と大腿骨をつないでいることを思い出してください。

 「下肢がウエストから生えている」つもりでゆっくり歩いてみてください。

 呼吸も楽になるかもしれません。

 ウエストが軽くひねられることを許して自然に歩くと、腸管が刺激され、消化が促進されます

 だから、便秘の人には歩くことが勧められます。

 このようにして歩くとモデルのように見えます。男性は背が高く見えます

 女性は男性より骨盤が広いので、腰が自然に左右に振れて見えます。女性はより女性らしく見えます

おまけ

 マリリン・モンローは、この歩き方を誇張しました。

 しかし、腰を故意に振って歩くモンロー・ウォークは、中殿筋の力を抜いて股関節に負担をかけていて、自然な歩き方ではありません。

 最近、ダイエットのために良い歩き方というのが紹介されていますが、不自然な歩き方は勧めません。

 また、人間に正しい歩き方があるかのように言う人たちがいますが「正しい歩き方」はありません

 その人の骨格、その時の状態で自然な歩き方があるだけです。

 腰の曲がった人は「正しい歩き方」を目指さずに、そのとき持っている「動きの資源」を使った「自然な歩き方」を探るのが賢い方法です。

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