腸管を押すように自分で動けば、おなかをマッサージするのと同じ事が起こります。 　踊るときには、ウエストをひねります。すると、胸郭と骨盤が反対側に動いて、腹部全体が絞られます。 　腹部が絞られると、腸管は押されます。ひねったウエストを元に戻すと、押し付けられていた腸管は動き出します。 　このようにして｢体の動き｣で、腸管の蠕動運動は刺激され、消化が促進されます。 　さらに、リンパの集まる乳ビ槽と腸のリンパ嚢が押されて、リンパの流れが促進されます。 　胃､小腸､大腸という管腔臓器だけでなく､肝臓､脾臓､膵臓､腎臓､大網などの臓器も、すべてが押されて緩められることで、「内側から洗われる」ことになります｡ 　腹部をマッサージしたり､単に屈伸するよりも、ウエストをひねるように動くことのほうがはるかに効果的です｡