「間」の取り方が上手といわれる人は、相手のシステム内部で処理された結果が、「行動」に出ることを確認してインタラクションをしています。 行動は言語的コミュニケーションである必要はありません。 たいていの場合は、非言語的コミュニケーションです。 ですから、この「会話の間」は、「調歩式インタラクションの間」と言い換えても通用します。 落語を寄席で聞いてください。 上で述べた観点から見て聞くと、コミュニケーションの芸が理解できるかもしれません。 上手な落語家は自分の動きに対するお客さんの反応を高座の上から観察しながら話しています。これが「間」です。 知っている話でも笑えます。 言葉が面白いのではありません。 下手な落語家は、ただの「お話」ですが、名人は「噺」になります。 名人はお客さんとインタラクションします。 そのとき語られた「噺」は、そのときのお客さんとの合作とも言えます。 私は池袋演芸場に学習に行きます。TVの売れっ子はあまり出ませんが、「つばなれ」しなくてゆっくり楽しめます。 ※「つばなれしない」とは、客が10人未満のこと。 ひとつ、ふたつ、みっつ・・・と数えていって、九つまでは「つ」がついているでしょ。 10になると「つばなれ」します。 |
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