認識とは何か?

 AがBを押したときの図に、知覚を書き加えました。

 Bだけを考えます。

 システムの外側から加えられた力は、システムを変形させるので、内部に「力」を生じさせます。

 その「力」が受容体を変形させ、システム内部の「違い」となります。

 その「違い」が感覚されます。

 たぶん、神経が主たる経路でしょう。しかし、今はサイバネティクスシステムとして考えていますから、「何を通っているか」とか、「何が受容体か」という問題は扱いません。

 それは解剖学や、生理学の問題です。

 システムとして認識を考えていますから、「働き」だけを考えます。

 感覚されたものは、そのまま情報処理するには多すぎるので、意識されないまま、取捨選択され、加工されます。

 この加工にはたいていの人が気づきません。
 
 加工には記憶が大きく作用しますし、加工自体も記憶に作用します。こうして加工して色づけされたものが知覚となり認識されます。