全体は部分の総和以上である

 システムとは、「複数のものが集まって、一つの働きをするもの」です。

あつまっているものを、構成要素と呼びます。全体が「システム」です。

病院というシステム
構成要素A 構成要素B 構成要素C 構成要素D

 病院機構をシステムと考えると、構成要素は、ボイラー技師、清掃員、事務職、医師、看護師、介護士、助手、理学療法士、作業療法士、そして忘れてならないのが患者さんです。患者さんも病院というシステムの構成要素です。

 病院の建物をシステムと考えると、柱、壁、ドア、窓、床、壁紙、電気配線、上下水道配管、機材が構成要素です。

 「病院」をどの視点から見るかで、対象とするシステムの構成要素が変わります。

 つまり、
「システム」とは、「ものの見方」、「考え方」なのです。

 ですから、この理論が、何か正しいものを作り出すことはありません。

 システム理論は、細部にこだわらずに、「全体見渡すこと」を教えてくれます。

システムの特徴は 全体は部分の総和以上である  ことです。