エリスの論理情動療法

 2006年までALbert Ellis Institute(AEI)のページにAsk Dr.Ellisというページがありました。個人的に英語の学習のために、訳してみました。参考に載せます。引用は許可しません(翻訳権がないからね)。

ドクター・エリスに聞く。2005.1月

質問:ドクター・エリス、あなたは「意志の力というものは何かをするという選択や決定だけでなく、その決定を遂行するための情動的な決意と首尾一貫した行動を含む」と言いつづけてきましたが、自由意志については、どのように考えていますか?

回答:アルバート・エリス

 自由意志というと、たいていは、何かをあるやり方で行うか、または行わないかを選択することができるとか、その意志があるということを考えます。それは「自由意志」という言葉ではありますが、実際には「自由」からかけ離れたものです。

 というのは、すべての人間は、自分で何かをしようとすると生まれたときからの遺伝的傾向に影響されますし、生まれてから何年間も世話をされているわけですから、その世話をしている両親やその他の人々があなたがある種の行動をとるように条件付けているわけです。

 ですから、健康には良いけれどまずい全粒粉のパンよりも、甘いお菓子のほうが好まれますし、「よいこと」をすれば、親は全粒粉のクッキーではなく、甘いキャンデーをご褒美にするわけです。

 しかし、柔軟に考える人であれば、ケーキをもらっても食べないこともできますし、今日は甘いキャンデーを選んでも、明日は全粒粉のクッキーを選ぶこともできるわけです。または、食べ物でないものを選ぶこともできるでしょう。