国際生活機能分類については、WHOや厚生労働省のホームページに詳しく書かれています。

 その中から、基本的な考え方の図を持ってきました。

 狭い意味の健康状態は「変調や病気」のことです。

 広い意味の健康を、健康関連領域と呼んでいます。

 生命に関わる「心身機能・身体構造」、生活に関わる歩行、家事、仕事などの「活動」、人生に関わる社会への「参加」が要素となっています。

 それらを環境因子、個人因子という視点からも見ることができます。

 人の「活動」が重視されていることがおわかりだと思います。

 じつは、この考え方は現在の日本の介護認定の考え方の基本です。

 自立を支援することで健康を増進しようとして、今まで「要介護1」と分類されたものから、介護ではなく、支援をする「要支援2」を分けるようになりました。

 要介護の申請書に、「生活機能」という言葉が書かれ、活動や社会参加を問う項目が加えられたいるのは、国際機能分類の考え方が入っているからです。

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