世界規模の大きな風呂敷を広げるところから始めます。

 2001年、国際保険機構(WHO)は、国際生活機能分類を発表しました。

 それまでは、国際疾病分類に基づき、健康というものを扱ってきました。

 しかし、人間は一人で生きているのではなく、周りの世界とともに生きているという考え方から、生きていくための「機能」というものを考えようというのです。

 簡単に言うと、健康とは「疾病があるかどうかではなく、その人間が機能的であるかどうかだ」ということに変わりました。

 国際生活機能分類は、それぞれの人のおかれている状況を分析して、記述するために使われます。

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