受(ちょっと、むっとして) 「楽に動くのはどこか探そうとして動かしています。」
さ 「そう、楽な動きを探してほしいのです。
しかし、わたしが見ている限りあなたは、左足を空中に突き出して、キックボクシングのように振り回しています。
そんな動きが楽なのでしょうか?
楽な動きは、なめらかでゆったりした動きではないでしょうか?
茶道や華道、書道の動きを思い出してください。
速くて力強くて、足を振り回すような動きは、楽な動きにはならないでしょう・・・。
あなたは、今まで、そのような乱暴な動きで左膝を使っていたのです。
若いときは、左膝は頑丈でしたから、その動きに耐えていました。
しかし、今はもう、『痛いから優しくしてくれ』と悲鳴を上げているのです。
ちょっと、この膝をわたしが動かしてみますから、動かされるままにしてください。…
あなたは膝を立てるときに、このように直線的に立てていました。
では、股関節をゆるめて、膝をこのようにして、このように立ててみたら、どんな感じですか?」
受 「あっ、楽です。」
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