介助者の体に起こっていること

 介助者の動きを見てください。

 自分の体全体の移動に伴って、適切な位置に足を移します。

 両足を大きく開いて基底面を広く取る必要はありません。

 足が短ければ、途中で歩けばよいのです。

 そのためには、いつでも止まれるようにして動くことが大切です。

 「相手の重さは相手の体で支えている
」のが良いです。

 ことばを変えると、つねに被介助者の重さは被介助者自身の体のマスから支持面に流れるようにしておきます。

 つまり、被介助者に「歩く移動」をさせるようにします(被介助者が歩くのではなく、「立ち上がる」という移動は「跳ぶ移動」ではなく、「歩く移動」に分類されるということです)。

 介助者の基本的な動きは、立ち上がるだけです。

 立ち上がるときに相手の動きを邪魔しないように前後に歩きます。

 介助者は「力」を入れて、被介助者を支えたり、持ち上げたりする必要はありません。

 被介助者が立ち上がるときのバランスを調整するだけでよいのです。

 被介助者のマスの中の重さの移動を、誘うように動きます。

 「歩く移動」のために、被介助者のマスの重さは、必ず被介助者の骨にかかるようにします。

 そうすれば、介助者は重さを抱え込まずに、自分の体を楽に使えます。