手を握るとき、指先から動かし始めた方がうまく楽に握れます。

 人間の体は、端から曲げてくるのが楽なように、できているようです。

 考えてみると、体の端の方の空間(スペース、隙間など、どんなことばても良いですが)が広がれば、中央にある部分が端の方に移動できます。

 端の方にスペースがなければ、体の中央に近いところのスペースを広げることはできません。

 首を曲げるときも、体の端から動かした方が楽です。

 このときの「体の端」は「頭」です。その頭を動かす動きは、「うなづく動き」です。


 広げるときは、逆に中央の方からつなぎ目の隙間をつぶしていくと、しっかりと支えてくれるようです。



 同じことは、首をかしげたり、回したりするときにも言えます。


 をかしげる動き」をしたあとで、「をかしげる動き」をすると、首は最大に傾きます。

 「を回す動き」をしてから、「の骨全体のねじる動き」をすると、90度横を向くことができます。

 頭を十分に動かさないと、首は十分に動きません。

 頭の中身を使うのと同じように、頭という体を有効に使いましょう。