
脊柱の前面には、脊柱を屈曲させるための筋肉はありません。
立っていると、前の方に重さがかかりやすいので、背中の力を抜くだけで簡単に前に曲がります。
しかし、仰向けに寝たり、荷物を背負うと体は後ろに引かれます。
サンタクロースが袋をしょっているとき、脊柱を腹側に曲げるようにして支えているのは右に示した腹直筋です。
腹直筋は胸椎につながる肋骨と恥骨をつないでいます。
脊椎を力で前に曲げるには、腹直筋を緊張させます。
すると、肋骨の前方が下に引かれて、脊柱は曲がります。当然、胸郭は狭くなり、息が吐かれます。
息を吸いながら、胸椎以下を曲げることは難しいことです。
脊柱の後ろ側の筋肉と、前側の腹直筋が適度に緊張することで、脊柱はバランスをとって、立っていられます。
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