ド 残念。ほん
とうに。 ア アデレード、残念よ、ほんとうに、ううう・・・
ド 本当に残念。 ア 本当に残念よ。
また神がおまえに与えたもうた多くのものを纏め上げていないことが残念よ。
まだまだなのよ。
自立できないのがかわいそう。
そう、確かに自立 していることもあったわ。
でも、もっとできたのよ。 ド 何が聞
こえるかな。 ア
女の子がなにかお願いしている。 ド 何歳かな。
ア もう9際になるところ。9歳かそこら。
ド もう一度 ア おー、かわいそうなアデレード。
おろかな家族だったわ、いつも怒鳴り声が耳に入ってきたの。
それがわたしの耳をだめにしたわ。
わたしは聴けなかった。
だから、わたしは自分自身も耳も閉じていたの。
でも、アデレード、もう耳を開くときだわ。
もう誰も怒鳴りはしないから。
それから、いつまでも子供時代のことにかかずらわっているのもうんざりよ。
うんざり。
そんなことを考えるのも飽き飽きしたわ。
ちっとも面白くない。
もう、面白くないのだから、やらなければならないのは、耳を開いて聴くことよ。
することはそれだけ。
聴く。
周りの声を聴くの。
音楽 を聴くの。
聴く。
できることはそれだけよ。 |