ア (勝 ち犬)だが、それは今あるものじゃない、おまえがそう言っているだけだ。
今は何かしなければならないんだ。
うじうじと引っ込んですわっていられないんだ。
よし、何かに夢中になりたいんだろ。
やりなよ。そんな難しいことじゃないだろ。
外に行けば、山ほどいろんなことがある。
夢中になることはいっぱいあるぜ。
やって、どうなるか見てみようぜ。 ド 何かが起こっているよう
じゃな。 ア そう。今、特に必要でもないのに、葛藤が起こって いるの。
自分でその葛藤を作っているのよ。 ド なるほど。
よろ しい、もう少し、負け犬をつついていじめて言うことを聞いて、問題をうまく解決できるか見てみよう。 ア
(勝ち犬)よしっ、やりな。
やりなよ。
座ってないで、立って行きな。
残りものには福なんてないんだ、知ってんだろ。
昔のことなんか忘 れちまえ。
起こったことは起こったことさ。
何かほかのことをしなきゃならないんだ。
それだけだ。
やるときだぜ。
このくそいまいましい袋小路から抜け出す時だ。
散々、やってきたんだ。
もう、経験は十分積んだ。
行け。昨日ステージの上にいたやつらの半分以上は知ったやつだ。
フリッツ・パールズのこともわかった。
そうだ。いいぞ。
おまえは全部わかってんだ。
もう、5年前には戻れないんだ。
く そっ、くそっ。 ド 負け犬として「どうして、わたしにそんなこ
とを言えるの?」と聞いて。 ア (負け犬)「どうして、わたし にそんなことを言えるの?」
わたしはあなたの面倒を見ているのよ。
このあと、30年間、座りつづけて、悲しむだけよ。
ほかに何もしないわ。
わたしに何かし ろと言わないで。
言わないで。
ああ、わたし、役割を混同しているわ、わけがわかんない。
ド 役割が混乱しておるからな。 ア いいわ。何もしたくない。
わたしがかつて持っていた、人生に対するすばらしい味付けの才能はなくなってしまった。
もう一度、見つけだそうとしてきたけれ ど、見つけられなかったの。
何がひらめきなのか、何が自分を生き返らせるのかわからない。 ド
よろしい。 |