ア (勝ち犬として)お前はかわいいやつだ。
だが、能力を伸ばしていない。
お前の問題点は一人前の 人間になろうとしないことだ。
それについちゃ、散々ばかげた様をみてきただろう。
昨日行ったエンカウンターグループを思い出せ(ワシントンで心理学学会が
行なわれた)。
みんながどんなに自分のエゴと周りとの交流について考えているか分かっただろう。
お前にはそのかけらもない。
実際には、すでに知っているやり方で、やっ てこられただけだ。
お前にはここに来る人の持っている心配の半分もわかっていない。
20レベルもかけ離れているのに、その役をするのを渋っている。
ここに 来る人はおびえている子ねずみだ、お前はまったく違う。 ド 勝
ち犬が弁解、弁護に回ったのに気づいておるかな? ア ええ。
思うんですけど、たぶん、自分の中をもっとよく観察しなければ
(負け犬)私の望まないことは、あなただってさせられないわよ。
いくらあなただって・・・いくらあなただって・・・
ド すでに意固地になって、守りに入っておる。
ア (勝ち犬として)いいだろう。
お前がやりたくないのなら、お前がやりたくないというだけのことだ。
お前がや らなければならないと思うごみのようなごたごたを、すべて解決しなければならないということはない。
そのままにしておけばいい。
お まえはかつて、良いもの書きになろうとした。
だが、偉いもの書きになるために大切なものがない。
8時間、座っていることもできない。
持っていないものは、持っていないものだ。
そんなものはくそくらえだ。
そりゃぁ、くやしいさ。
だが、もうそんなものを悔やんじゃいない。
今まで、面白かったし、楽しんだ。それが何だろうと・・・。 ド 手で何をしておるのかな?
ア えっ?曖昧にしている?
何かしたいんだわ。
何かしたい・・・、たぶん、タイプライ ターね、何か書きたいのよ。
ド どうして?
ア (負け犬)認めてもらいたいのよ。
愛されて、認められること。
あなたは大物だわ。
そして、わたしはあなたか ら、「アデレード、たいしたものだ。本物だよ。本当にすごい。めちゃくちゃほんとにすごいよ」と言って欲しいの。
そして、ええと、しっかりした人間になりたいだけなの。
合理的で、ある程度の愛に恵まれ、それなりの暮らしで、金銭的にも苦しくなく生きていたいの。
結局、そうなのよ。 ド さあ、役割を替えて!
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