マニュアルによる教育は、「言葉で教えれば分かるだろう」、「行動の変容が学習だ」という考えに基づいています。
しかし、今まで述べたように、そんな教育は人間的ではありません。
マニュアルは必要最小限のものだけにしましょう。
マニュアルが多いと読めません。また、時代に添えないものになります。
だからといって、毎年すべてのマニュアルを書き換えたら、マニュアルの目次を覚えた頃にはクリスマスになります。
もっと大切なことは、「マニュアルは参考でしかない」とすることでしょう。
マニュアル通りにできることは、きわめてまれです。患者さんひとりひとりが「ユニーク」な存在であれば、マニュアルの方が順応できなくなることに気づくでしょう。
マニュアルは参考にして、後はひとりひとりの職業人としての能力と知識で解決を発見することを求めるのが、必要最小限の教育でしょう。
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