ですから、糖尿病の教育入院の時に学習してほしいのは、
『自分はこのくらい食べていれば生きていられる』ということと、
『自分の体の重さはこのくらいなんだ』という感覚です。
その感覚を得られれば、『最近、体が重いから、食べたくない』と思うでしょう。
また、『自分は今、ストレスのために自棄食い(やけぐい)している』と気づくかもしれません。
そのときには、後から食べる量を少なくすることができます。
また、かっぱえびせんを食べ続けるのは、実はおいしいからではないかもしれません。
一袋という目の前にある単位をかたづけようとしているだけなことに気づくかもしれません。
電気掃除機と同じように、吸い込んでいるだけです。
味わっているのではなく、目の前にあるものを征服し、かたづけているだけなのです。
このようなことに気づくことは、自分の膝の使い方に気づくことと同じことです。
ですから、あなたにとって足りなかったのは、気づくことかもしれません…。」
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