膝の痛みと糖尿病と…


 「1997年にわたしは糖尿病だと言われて、入院を勧められて、入院しました。

 そのとき、食事指導をされて、食べる量を教えられました。

 お寿司も2カンまでにしなさいと教えられました。

 でも、いまでは8カンくらい食べてしまいます。

 以前は1日30分くらい歩いていました。

 しかし、膝が悪くなってからは、それを理由に歩かなくなりました。

 そして、太ったんです。」

 「わたしは実は現在の医学の糖尿病教育は嫌いです。

 あなたは『こうしなさい』と教えられました。

 それに従おうとしていました。

 でも、従わなかった。

 自分の決定ではないからです。

 『教えられたことを守ろう』と考えているからです。

 自分の感覚に従っていません。

 実は、わたし自身、かつて、80キログラムあり15キロの減量をしました。

 そのときに、気づいたのです。

 自分が食べ過ぎていたことに。

 おいしいから食べるではなく、『おいしいと教えられていたから』食べていたのです。

 『わあ、おいしそう』と言って、ケーキに手を伸ばしているときには、まだケーキを味わってはいません。

 そこに『おいしいといわれているもの』があるから、手を伸ばしています。

 それなのに、『おいしいと感じている』と思って幸せな気分になっています。

 でも、実際には、肥満という不幸が来るのです。

 さらに、そのケーキを口に入れても本当に味わっていません。

 口に入れて味を感じる前に、すでに、『おいしい』と評価しているからです。

 でも、実際に味わってみると、単に甘いだけかもしれません。

 あとになって、味を思い出さないのです。