膝の痛みと糖尿病と…


 「本当ですね。そのとおりなんです!」

 「あまり、深刻に考えないように。

 考えることが感じることを隠してしまいます。

 言葉に過剰に反応すると、頭の中が騒がしくなって、感じていることが頭の中に入らなくなります。

 さぁ、ちょっと、歩き方をチェックしてみましょう。(立った状態で、ごにょごにょ)

 片足に体の重さをすべて載せると、もう一方の足は軽くなります。

 その足が前に自然に出ます。

 その足に重さを載せると、はじめに支えていた足が軽くなり、前に出ます。

 膝は伸ばしきらないでください。

 膝を99%、伸ばしているときは、1%の余裕があります。

 ですから、膝を99%まで正当に使っています。

 しかし、100%伸ばしきったとたんに、その後にかかる力は、膝を壊す力として働きます。

 膝を不当に扱っています。

 99%と100%はまったく違うものなのです。

 大切なのは足の裏に重さがかかっていることを感じることです。

 それを感じて、膝に1%の余裕を残してあげれば、あなたの膝は足首、股関節、背中とともに動き、あなたは体全体を使って歩くようになるでしょう。

 あーっ、『正しく歩こう』と考えないように、そのような考えがあなたを苦しめます。

 …はい、よろしいですよ。

 ここまでにしましょう。」

 「ありがとうございました。

 こんなことは、今までお医者さんから教えられませんでした。」

 「そう、じつは、わたしは医者らしくないのです。

 そして、これは医学ではありません。

 (心の中で じつは、これが楽に生きるためのコツ=哲学なのですよ)」