呼吸と脊柱

 長い前置きでした。

 息を吸うときには、肋骨が上がります。

 肋骨が上がると、上の方の肋骨は前後方向に広がります。

 脊柱は大きなバネです。

 胸郭のところでは脊柱は後彎しています。 第5・6胸椎で後彎は最大です。

 後彎が大きくなった方が、胸郭の前後径は大きくなります。

 息を吸うときには脊柱の彎曲が大きくなってバネとして縮むことで楽に息を吸えるかもしれません。

 息を吐くときには、脊柱の彎曲が減ってバネとして伸びることで楽に息を吐けるかもしれません。

 
 
実験

 手を前にたらすようにして、顎を上げないようにして息を深くゆっくり吸ってください。

 2−3回繰り返します。

 つぎに、ラジオ体操で指導されるように、両手を頭の上に上げながら、背伸びして深く息を吸ってください。

 2−3回繰り返します。

 どちらが楽に深く息を吸えたでしょうか?