呼吸と肋骨


 胸郭の中の肺がふくらんだり縮んだりして呼吸しています。

 横隔膜が収縮して下がると胸郭の中の圧力が低下して、肺に空気が吸い込まれます。

 そのときに肋骨を引き上げて、胸郭を広げています。

 横隔膜が緊張をやめて、肋骨が上がるのをやめると肋骨についている筋肉の弾力で胸郭が縮みます。

 胸郭が縮むと、中の圧力が上がり、肺から空気が押し出されます。

 このようにして、私たちは息を吸い、吐いています。


 呼吸は生存に必要不可欠な動きです。

 普段は「息を吸おう」とか、「息を吐こう」と思わなくても、呼吸しています。

 意識して呼吸することもできます。

 トランペットを演奏したり、誕生日のケーキのろうそくを吹き消すのは、呼吸の動きを使っています。

 このように、呼吸は生きていくために必要な動きなのに、自分の意志で変化させられることが、苦労の元にもなります。