上と下の肋骨の違い
 
 肋骨と胸椎が接合している位置が、胸郭の上と下で大きく違います。

 上の方では、肋骨と胸椎の関節面の回転軸が水平に近いので、肋骨は水平に近くついています。

 下の方では、回転軸は斜め下方に向かいますから、肋骨は下に垂れ下がるようについています。

 この回転軸の傾斜の違いが、上と下の肋骨の動きの違いを作ります。

上の方の肋骨の動き

 上の方の肋骨の回転軸は左右方向に近くなっています。

 この軸で肋骨が回転すると、主に胸郭の前後の幅が変わります。

 自分の体で感じてください。

下の方の肋骨の動き

 下の方の肋骨の回転軸は前後方向に近くなっています。

 この軸で肋骨が回転すると、主に胸郭の横幅が変わります。

 自分の体で感じてください。