足の学習

 これはフェルデンクライス・メソッドの応用です。

 大切なのは早く動くことでも、動きの範囲を広げることでもありません。

 自分の足の解剖を感じて知ること、動きを感じて知ること、小さな力でコントロールできることを感じて知ることです。

 バランスをとることは微妙なコントロールです。

 微妙なコントロールのためには、「自分がどこで何をどんなふうにしているのか」を知らなければなりません。

 自分がどこを動かしているのかを感じていなければ、動かせません。

 自分が何を動かしているのかを感じていなければ、動かせません。

 自分がどんなふうに動いているのかを感じなければ、動かせません。

 前の実験では、自分の足に解剖、力、コントロールを学習させました。

 その結果は、あなたの足が感じたことです。

 もしも、感覚が変化していたら、すばらしいことだと思いませんか?

 今まで「足は一塊」と思いこんでいたのかもしれません。

 そして手袋をつけた手のように、足の裏や趾の感覚が鈍くなっていたのかもしれません。

 その感覚の手袋を脱いだら、その足は自由に床を感じつかんでくれるかもしれません。

 左右に違いを比べながら歩いてみましょう。