ストーマケアと心理

 たとえば、直腸癌のためにストーマ、いわゆる人工肛門を造設したという患者さんの心理を理解するために、危機理論が使われることがあります。



 山口大学保健学科 山勢博彰教授のウェブ・ページにいろいろな人の危機モデルが表になって書かれています。

 「危機」については、いろいろな定義があります。

 共通するのは、突然来ること習慣的な反応では対処できないことの2点です。


 日本の看護学者はフィンクを好みますが、危機理論はフィンクだけではありません。

 また、フィンクの論文は、交通事故の脊髄損傷のために麻痺を生じた患者を対象にしています。

 直腸癌や潰瘍性大腸炎のように、ある程度の時間をかけた診断され手術に向かう人とは状況が異なります。


 危機プロセスの中で「危機のゴール」とされるものには、解決、復帰、再建、受容という言葉が並んでいます。

 つまり、・・・