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ここで、副題となっている「非アリストテレス的」ということが、それまでの科学に対する反論でした。 アリストテレスについては、別枠の「ギリシア哲学」を読んでください。 カーシブスキーは、アリストテレスの考えた「科学的」分析方法が、社会的な誤りの原因だというのです。 アリストテレスは、ものごとを分析し、構成要素に分解することで、ものごとの細部まで把握しようとしました。 そうすることで、全体が見えると考えたのです。 このように、物事をバラバラにして、構成要素の中にものごとの本質を見つけ出そうとすることを、「還元主義」といいます。 全体の性質の説明を構成要素の性質の説明に還元するということです。 還元主義では「ものごとを分析するには、『2つに分ける』ところから始めなければならない」と考えています。 A,B,Cの3つからできているものも、まずは、「Aであるもの」と、「Aでないもの」に分けることになります。 そのあとに、「Aでないもの」を、「Bであるもの」と、「Bでないもの」にわけると、3つに分けられます。 ですから、すべての分析は、「そこにあるものが、AであるかAでないかを決める」ことになります。
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