体の緊張
 
 体を硬くし、首をこらし、背中をはらせているのは、本人なのです。魔法使いののろいではありません。

 この「緊張」は長い間に「学習」してきたものです。


 これは「言語化されていない意識的行動」です。

 人は、重力のかかるところでの体の動かし方をまったく知らずに生まれてきます。

 生まれたばかりの時は、何もできませんが、どのようにでも動けます。赤ん坊はグニャグニャです。

 交通事故でおとなは死んでも、赤ん坊が生きのびたりします。

 何もできない赤ん坊は、事故の時の周囲の変化、たとえば自動車の変形に合わせてからだが変形します。

 おとなは周囲の変化に合わせられずに、ケガをします。

 赤ん坊でも、変形がすぎればケガをしますが、おとなはその前に壊れます。

 事故による変形の前に、おとなは周囲の変形に逆らうためです。

 周囲に逆らおうとすることがけがを大きくします。

 自分の体が壊れるまで抵抗する前に、体の緊張をゆるめれば、助かるかもしれません。

 赤ん坊ほどにグニャグニャになれなくとも、今の「意識していない緊張」をゆるめられれば、生存確率は高くなるでしょう。

 実はこれは交通事故に限りません。普段の生活の中でも、事故は起きます。

 外側からの「力」に応じて変形するためには、体の「緊張」を減らすことが必要です。

 「体の感覚」で紹介した、センサリー・アウェアネス、アレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライス・メソッドは、この「よけいな緊張をなくす」ことを教えます。

 「意識していない随意運動」は、自分でコントロールできます。必ず、試してくださいね。

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