なぜ、これが大切か?


 このウェーバー・フェヒナーの法則が大切なのは、インタラクションのときです。

 もし、自分の体に「力」を入れるとどうなるでしょう。

 体に「力」を入れると、筋肉が収縮します。その筋肉に「違い」を感じさせるためには、本来必要な「力」より大きな「力」を入れなければなりません。

 しかし、大きな「力」を入れるとこまやかな「違い」は情報として伝えられません。

 これは自分の体に情報を取りこむ時にも、相手の体に情報を伝えるときにも言えることです。

 つまり、コミュニケーションするときに、どちらかが、または双方が「力」を入れていると、こまやかな情報が伝わらないことになります。

 介助であれば、動きは大きく、ごつごつした動きになります。とても、「流れるように動く」ことはできません。

 「介助の時に、必要最小限の力で動く」ということは、いつでも相手または周囲の変化を感じるために必要なことなのです。そうすると、弱々しい力で動く人に、細やかな動きで対応できます。

 「力」をいっぱい入れても、脱力してふにゃふにゃで動いていても、相手の動きを感じられません。

 筋肉の緊張を必要最小限にして、いつでも必要な動きを追加できるように準備しながら動くことが、介助には都合の良いやり方です。

 この「体と周囲とのインタラクションに必要最小限の力を使うこと」が、センサリー・アウェアネス、アレクサンダー・テクニーク、フェルデンクライス・メソッドのワークでトレーニングされ、キネステテイクスの応用としての介助に必要なものです。

 いつでも「感じられる」ということは、ウェーバー・フェヒナーの法則が体で有効に使われていることです。

学習と理論の