ウェーバーの法則



 トランプ一枚の重さは、物理量としては同じです。しかし、はじめの実験では一枚の重さの違いを感じるのに、あとの実験では同じようには感じません。なぜでしょう?

 はじめにトランプを一枚乗せておいて、もう一枚追加したときには、重さは100%増加しています。50枚を乗せておいて、一枚足したときには、2%でしょう。

1840年代にウェーバーは、 「違い」を感じるために必要な最少量は、絶対量ではなく、その前の状態との相対的な量、比率で決まることを発見しました。

 この比率は聴覚、視覚、触覚などの感覚ごとにある一定の比率が決まっています。

 人間は「違い」を絶対量ではなく、相対的な比率で「感じ」ます。

 つまり、40Kgの人が10Kgやせると大変なことですが、120Kgのひとが10Kg減ってもたいして感じないということ(これは冗談)。