改訂版 "Dance" の前書きです。

 (これは個人的学習のために、翻訳したものです。商業的利用やいかなるコピーも認めません)


この「前書き」はダンスについて書かれたものです。

 しかし、ダンスを「介助」に読み替えると、人を介助するということが、実は自分が生きていることの表現であること、被介助者は、その表現のパートナーであることが理解できるかもしれません。

初めに

 人は「生命力」をもって生まれ、生きていきます。

 「生命力」は刺激的で、人生全体を生き生きとしたものにしてくれます。

 「生命力」は生命を守り、維持します。

 「生命力」があるので、人は周囲の何らかの「力」に刃向かったり、、それから逃れたり、それといっしょになったりできます。


 人の「経験」は、人と「自然界」、言い換えれば、人と社会、人とその人自身の間のインタラクションに基づいています。

 このインタラクションにより、人はエネルギーを得たり、放出したりします。

 そして、また気分を高揚させたり、落ち込ませたりする「経験」します。


 ひとりひとりの個性的な動作と精神的緊張とともに、成功と失敗、希望と絶望という感情の間の全範囲に影響するリズムがあります。

 そのリズムに、生まれながらの素質が加わって、その人独自の考え、感覚、そして「自己」が作られます。

 このプロセスの中で、人は自分自身を知り、その知識を洗練していきます。


 ですから、人生は自分の存在する状況をコントロールするドラマです。

 人が何かを成し遂げたとすれば、それはすべて「体の動き」で行なったのです。

 
人は生まれつき一つ一つ段階的に効果的に行動できるようにできていて、あちこちと動き回れるという、まさにそのことが、確実に生き残るためにも、人の精神文化の発達にも必要で役立ってきました。

 これからも同じでしょう。