実践の観察

 一番最後の状態です。きれいに治ってきています。

 肉芽の周囲が盛り上がっているということは、ここでは線維がたくさん作られていることを物語っています。

 その周囲の皮膚は今までの皮膚と色が違います。白く見えています。

 肉芽が収縮するときに、創縁である周囲の暗い色の皮膚から真皮を引っ張ってきます。

 その引っ張ってきた真皮の上に表皮が伸びて行きます。

 古い真皮には色素がにじみ出ていますから、暗い色になりますが、引っ張られてきた真皮には色素がないですから、白くなります。

 最近流行のピーリングと同じ理由です。

 ピーリングは表皮のほうから削りますが、褥瘡は横からえぐったようなものです。

 ほんとうにこの白い皮膚は後からできてきたのでしょうか?一つ前の写真を見てみます。