コミュニケーションとしての芸術  

 何か好きな音楽があるでしょうか?

 ライブコンサートに行ったことはあるでしょうか?

 何か楽器を演奏しますか?

 音楽もコミュニケーションです。

 音という物理エネルギーを使って、聴衆の鼓膜を振るわせ、聴細胞の内部の電位を変化させます。

 聞いている人の内部に変化を作ります。

 この変化が認識されて、様々な感情を引き起こします。

 どんな感情が起こるかは予測できません。

 大衆受けするものもあれば、一部の若者だけが好むものもあります。

 今の時代では評価されなくても、次の時代に評価されるものもあります。

 いずれにしてもほかの「生きているシステム」の内部に「情報」を作り出しますから、コミュニケーションの手段のひとつです。

 ということは、生の音楽が聞こえたら、それは誰かが何かを訴えていることになります。

 そこはライブ演奏する場所であるという「フレーム」があり、ライブ演奏する予定という「コンテクスト」があります

 もちろん、演奏は非言語的コミュニケーション手段です。

 生ではない音楽、たとえば有線放送とか、居酒屋で流すCDなどはコミュニケーションではありません。

 生ではないからです。

 ビールと同様に、「生」であることが大切です。