フレームについて

 人工知能(AI)が何かをするときには、「しなければならないこと」と、「しなくてもよいこと」を判断しなければなりません。

 しかし、「しなければならないこと」は有限なのに、「しなくてよいこと」は無限にいっぱいあります。

 ベッドを動かすときには、マットレスを動かす、シーツをずらすなどは「しなくてもよいこと」(または、「してはならないこと」)です。

 さらに、部屋には枕、花瓶、パジャマ、上着、雑誌など多くのものがあり、それらに対して行う行為は、読む、破く、投げる、捨てる、燃やす、水をかけるなど数えきれません。

 ロボットが、一つ一つ自分の行おうとすることを考えて、「しなければならないこと」か、「しなくてもよいことか」を判断している間に仕事のタイムリミットが来ます。

 ロボットの思考の資源は有限ですが、その状況で判断しなければならないことは無限になってしまいます。

 このように「判断の能力には、ある枠(フレーム)があるのに、行動のために判断しなければならないことには枠がないこと」を「フレーム問題」といいます。

 これはAIの現在の課題です。