コンテクストのメッセージ 

コンテクスト

 さて、どんな数字を考えたでしょう?

 多くの人は、「14」と思います。

 2,4,6,8,10,12と並んだ数字は、「偶数」です。

 12の次の偶数は14ですから、次に来るのは14と思われます。

 このような「流れ」をコンテクストと呼びます。

 コンテクストはcontextと書きます。

 これは、ラテン語からできた言葉で、con + textusです。

 con は「・・・とともに」という意味。textus は「織物」のことです。

 つまり、「織り込まれたもの」をcontextと呼びます

 2,4,6,8,10,12という数字の流れに織り込まれたものは、「2を足すと次の数になる」という関係です。

 それがコンテクストです。日本語では、「文脈」という訳語があります。

 しかし、今、ここで使っているコンテクストに「文脈」という日本語をつけると分かりづらくなります。

 「文」という文字がじゃまくさくなります。

 辞書には前後関係、脈絡、状況、環境などが、文脈以外の訳語として載っています。

 そのときのコンテクストで使い分ければよいでしょう。

 ところで、このコンテクストの持つメッセージは、何に「織り込まれていた」のでしょう?

 メッセージは、「数字の列」に織り込まれていたのでしょうか?