コミュニケーションせずにはいられない


 Aの運動器または存在そのものが環境を変化させて、Bのシステムにエネルギーを与えます

 このエネルギーにより、Bの内部に「違い」が生じます。

 これ
「情報」になります

 Aがその存在をBに見せただけで、Aが反射した光はBの網膜で光エネルギーから電気エネルギーに変換され、Bのシステムに変化を与えます。

 コミュニケーションは始まります。

 Aの声が、Bの耳に入ったら、声は音の振動から聴細胞の電気変化となり、Bのシステムの中に変化を起します。

 コミュニケーションは始まります。

 つまり、Aの存在がBの内部に変化を作りさえすれば、コミュニケーションになります。

 インタラクションは2つ以上のものの間の関わりですから、無生物の間でも可能です。

 石と石の間にも、引力というインタラクションは存在します。

 でも、コミュニケーションと言えば、「生きているシステム」の間で起こるものをさします。

 「生きているシステム」は自律していますから、自主的に行動します。

 ですから、システムの内部には「そのシステム独自のもの」があります。

 その「システム独自のもの」の「違い」をつなぐインタラクションがコミュニケーションです。

 コミュニケーションは、「生きているシステム」同士のインタラクションです。

  コミュニケーションがインタラクションであるということは、コミュニケーションしたとたんに、AとBは一つのシステムを構成するということです。

 システムであれば、インタラクションは必ず存在します。

 現代コミュニケーション理論の公準の一つがシステム理論からも支持されます。

 人間はコミュニケーションせずにはいられない