習慣と文化
 「言語=記号」の使い方が同じであることが「文化」を作っています

 方言とその方言を使う地域の文化が典型的な例です。

 習慣は「個人の文化」であり、慣習は個人を取り巻く「社会の文化」です。

 意識下で行なう「習慣的行動」は、習慣、慣習という文化に裏打ちされた「記号」です。

 「習慣的行動」は、同じ文化を持つ社会の中では、メッセージを持ちます。

 「習慣的行動」は「言葉」になれなかった「言語」です。

 本人が気づいていないので、本人の意識したメッセージにはなっていません。

 
でも、周囲の人の中には「感じる人」もいます

 そのメッセージに気づく人もいますし、気づかずに言語チャンネルと非言語チャンネルの食い違いだけ「感じて」、何か変だと思うだけの人もいます。

 以下の行動では、いつ、誰が、誰に、何を、どのようにコミュニケーションしているのでしょうか?

 それとも、コミュニケーションしていないのでしょうか?

言語的コミュニケーションか?非言語的コミュニケーションか?


 日本の女性は、笑うとき口元を覆います。

 日本の文化では当然であり、そうしない女性は周りの人を軽視しているととられます。

 しかし、アメリカで口元を覆いながら笑うと奇異です。

 何か後ろめたいことをしているととられます。

 韓国ではワイシャツの腕まくりは無礼です。夏に焼き肉屋で食べるときにも、腕まくりはしません。

 汗流して食べます。

 腕まくりをするのは「礼儀を知らない日本人」だけです。

 マレー、ミャンマー、オーストラリアでは食事中にゲップをしても問題ありません(と言われている)。

 サウジアラビアなどは、接待されたらゲップをしないと、「たっぷり食べさせてもらった」というメッセージにならないと言われます。

 欧米人の前でやったら、あなたは野蛮人です。

 友人を失います。