ヴィゴツキーは、「自己中心的言葉は外言が内言に向かうプロセス」だと言います。
ちいさな子どもが、何らかの音を口から出したとします。それを聞いた大人が何らかの反応をします。
たとえば、子どもが、「マー」と言ったとしましょう。
周りの大人が、「お母さんはここにいますよ」と言いながら、母親が出てくれば、子どもは「マー」が母親であることを「学習」します。
もし、大人が「ああ、おなかがすいたのね。マンマをあげましょ」と言いながら、食べさせると、子どもは「マー」をご飯と「学習」します。
子どもは自分がたまたま出した音に対して、おとなが反応する行動を体験して、自分の出した「音」が言葉として持つ「意味」を理解します。
つまり、子どもはまず「外言」を習得します。
「外言」を習得した後で、自己中心的に「外言」を使って、遊びます。
人形や、友達と、勝手に独り言のようにしゃべりながら遊びます。
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