さて、この自己中心性はピアジェにとっては、子どもが自閉的な世界から社会的な世界を気づく途中の経過として観察された現象でした。
しかし、ヴィゴツキーは、これの「価値」を見いだしたのです。
ここで、「外言」と「内言」の説明をさせてください。
あなたは、このページを読んでいます。「どんな言葉」で読んでいるのでしょう?
日本語?当然です。
言葉の分類には、日本語、英語、ドイツ語という言語の分類もあります。
別の次元の分類もあるのです。
今、自分が考えていると言うことを考えてください。
自分の「考えていること」は、どんな「言葉」で考えているでしょうか?
「はっきりした言葉」で考えていますか?
私は、「はっきりした言葉」では考えていません。
頭の中には、漠然としたイメージがあるのです。 絵にならないイメージです。雲のようなものです。
とらえどころがありません。
ただ、これを「書かなければ」と思うと、「言葉」を探します。ここに書いているような言葉です。
    
ここに書いている言葉は、外側の言葉です。
これを「外言(外部言語)」と呼びます。
「外言」になる前の、頭の中で整理された考えを「内言(内部言語)」と呼びます。
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