ワーキング・メモリー仮説
さて、ここでちょいと、ベイトソンから離れて、現代科学の先端に飛びます。
コンピュータは計算をするときに、CPUを使います。
メモリーも使います。
ハードディスクも使います。
CPUは中央演算装置Central Processing Unitの略です。
演算=Process=加工です。
CPUは、演算のためにデータを一時的に取り込み、演算するための入れ物に入れます。
この入れ物をレジスタと呼びます。
商店で現金を出したり入れたりする、あのレジスタです。
簡単な加工なら、ハードディスクから取り出して、レジスタに入れて、足したり引いたりすればよいのですが、画像を処理するときには、レジスタだけでは足りません。
メモリーを使って計算します。
あなたも、足し算、引き算なら暗算でできても、連立方程式なら紙に書き出すでしょう。
それと同じです。
この紙は、一時的な記憶の場所です。
ハードディスクから取り出してきたデータと、レジスタで計算した結果を一時的に蓄える働きと、この紙の上で書き換えながら計算する働きがあります。
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