では、Aのシステムは、自分がBに対して「なにかした」ことをどうして知るのでしょう?
Aが筋肉を動かして、Bに何らかのインタラクションをしました。
すると、Bの内部で「違い」が生じ、それがBの内部の情報になりました。
Bのシステムには自己保存の機能があります。
外界からの刺激により起こった変化に対処します。
押されたときには、その対処は筋肉で行なわれます。
Bの筋肉が 何らかの動きをすると、それがB自身の変形を起こし、押したところで接しているAの内部に、「力」として伝わります。
結局、Aは自分の筋肉の出した「力」による変形以外の「力」を受けます。
これが、Aの受容体の内部の力の「違い」を作り、情報に変換されます。
こうして、Aのシステムは自分の活動がBに与えた作用(自分の行動)を、自分のシステム内部の変化として感じます。
つまり、自分の内部のことに敏感であるほど、相手の変化に敏感になります。
繊細な人は、自分に対しても他人に対しても繊細なのです。
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