システム理論のページで、「開いているシステム」と「閉じているシステム」の説明をしました。
たとえば、牛という「生きているシステム」は、生命を維持するために、物質とエネルギーを取り込んでいます。
システムが生きていくためには、活動できなければなりません。
円滑に健全に活動するためには、内部に秩序が必要です。
このシステム内部の秩序を維持するために、エネルギーを使います。
社会というシステムは、その秩序を維持するために、警察機構を持ち、警察機構を維持するためにお金を使います。
警察というシステムを維持するためにも公安という機構が必要になります。
その公安という機構を維持するためにもお金を使います。
お金というエネルギーが、公安を維持し、警察の秩序を維持します。
警察が秩序立っていると、社会が安定します。
最近は公安も警察も秩序が乱れているので、社会も乱れます。
同じように、エネルギーが入ってこなければ、「生きているシステム」は内部のエネルギーを使い果たしてしまい、「秩序」を失い、破綻=死んでしまいます。
「生きているシステム」はエネルギーを外部から取り入れます。
ですから、「生きているシステム」は、エネルギーについて「開いているシステム」です。
人は「サイバネティクス・システム」です。
フィードバックにより、コントロールされています。
私たちの体の中では、いろいろな情報がいろいろな部分で行き来しています。
私たちのような「生きているシステム」は、情報については「閉じているシステム」です。
そして、システムはその自己保存という性質のために、外部からの干渉を嫌います。
「一般意味論」のページに書いたように、私たちは「内側の世界」のことしか、本当に知ることはできません。
では、「生きているシステム」は、情報については閉じているのに、どのようにしてシステム外の世界のことを知って対処できるのでしょう?
「生きているシステム」の中に、情報はどのようにしてはいるのでしょう?
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